甘めな年下くん☆

だけど.......たいして喧嘩したワケじゃない。
そんな事で忘れるわけ、ないよ。

ただ那智が何を考えてるのかが分からなくなった、それだけ。








「めぇつぶって?」






望が耳元で言った。思わずドキドキして、耳が熱くなるのが分かった。
ふっと、いいかなと思ってしまう自分がいる。



だけど........






「ご、ごめん!!!!!」







突き飛ばしてしまった。
押された望は尻もちをつく。








「いった.......」







慌てて近づくと






「大丈夫。ごめんな。気にすんな。勝手に使って。じゃあ」







望は慌てて苦笑いをした、けど目は笑わず
辛そうに見える。






< 253 / 329 >

この作品をシェア

pagetop