甘めな年下くん☆
三日月の下で
もうすぐで家の近所につく。
惜しいような....だけど家は一緒だもんね。
「そうだ、家よりも今言いたい事あるんだ。ここ、行こう」
那智が突然、大きい声を出した。
えっ.....
指差された場所を見ると
『多岐河原』
と書かれた、河川沿い。
「泳ぐ気?」
冗談を言ったつもりだけど
那智は笑わなかった。
「いや、大事な話があるんだ。」
冷静な声で言われ、何も言えなかった。
「まぁ、この季節に泳ぐと寒くてガチガチになるんじゃない」
沈黙の後、とってつけたように那智は呟いた。