甘めな年下くん☆
「そんなにおこんないでよぉ...」
「怒るッ!あとで....不法侵入したって那智ママに言うからっ!」
那智は手を合わせたまま、あたしの足に合わせる。
「えぇ~!ママには言わないでぇ?花乃の部屋に行けなくなっちゃうもん」
「それでいーの。」
冷たい目で言うと、那智は少し目を潤ませた。
「いやだぁ。」
可愛い声で言っても無駄だもん!
ほんっと、可愛さだけはそこら辺の女子より可愛いんだから。
「はぁ.....」
こんな事になったのも、馬鹿親のせい。
そう...あたしたち一緒に暮らしてるんです-
それには事情があって好きで一緒に暮らしてるワケじゃない。