甘めな年下くん☆

それからまた、沈黙になった。
その空気のまま、リビングに行くと
那智ママと那智パパが真顔でイスに座っていた。





「2人とも...座ってくれ」




那智パパは、有名会社の社長さん。
そんなに、深刻な顔をして...倒産したとか?
あたしの頭の中を嫌な想像が駆け巡る。





「あのね...」




少しの沈黙。




「今から、旅行に行ってくるよ!」





那智パパは笑顔でそう言った。

旅行?

なぁーんだ...倒産とかじゃなくて安心したぁ。
あたしが1人でホッとしていると、
那智ママが言った。





< 40 / 329 >

この作品をシェア

pagetop