甘めな年下くん☆
それからまた、沈黙になった。
その空気のまま、リビングに行くと
那智ママと那智パパが真顔でイスに座っていた。
「2人とも...座ってくれ」
那智パパは、有名会社の社長さん。
そんなに、深刻な顔をして...倒産したとか?
あたしの頭の中を嫌な想像が駆け巡る。
「あのね...」
少しの沈黙。
「今から、旅行に行ってくるよ!」
那智パパは笑顔でそう言った。
旅行?
なぁーんだ...倒産とかじゃなくて安心したぁ。
あたしが1人でホッとしていると、
那智ママが言った。