甘めな年下くん☆
「あのね、浮かんで来たヒトは....那智だったの」
そう。昨日、目の前に浮かんできた人は那智。
何度試しても、映るのは那智。
映る度にドキドキしちゃって。
「まじ...!」
「うん...ドキドキするの。見るだけで。それで映ったから...これが恋なの?」
"恋"
あたしが、那智を好きっていう事だよね?
「そうにきまってるでしょ!好きっていう事だよ。」
未奈ちゃんは、あたしの頭をポンッと軽くたたくとホッペをつねった。
「今まで気付かなかったの?ほんっと、花乃って鈍感なんだから。あたしは気付いてたよ」
「いだぃ...いだぁーい」
あまりにも力が強くてホッペが伸びそう。
未奈ちゃんの手を叩くと離してくれた。
「ちゃんと自信を持って!花乃はね、好きなんだよ?なっちのこと。」
「う...ん」
力無く頷くと、また叩かれた。