甘めな年下くん☆
「何考えてんの、お前。」
あたしを軽蔑したような目で見る。
「べつっに。ホラ、早く入ってよ」
職員室に入ると、珈琲の香り。
「先生。何の話ですか」
「おぉ...楠原~お前もっと早く登校しろよ。」
「起きるのが苦手なんだそうです」
ジロリと相神を睨む。
そんな、あたしの視線に気づかないのか先生と話し始めたコイツ。
「ハハハ、まぁいい。1時間目、旅行について決めてくれないか」
「「旅行?」」
あぁ、去年もあったっけ。
全校生徒で旅行に行って親交を深めるっていう。
先輩と同じペアになったりして、楽しかった♪
「そうだ、2人とも去年行っただろう。」
「そうですね」