DEAD OF WORLD
魁斗はその言葉と、さっきまでの声との違いを瞬時に察し踏みとどまった――――



「はぁぁ~…わけわかんね…」


それだけ呟き、彼は北に向かって歩き始めた―――――




それから数分たって地蔵を見つけ触れてみた――――



が、期待と不安とは裏腹に何も起こらなかった――――



「何だよ…何かあると思って身構えた自分が馬鹿みたいだな…」


また言われた通りに進む――――


次は東―――――――



「//////なげぇ!!!」


あれから3時間…彼はまだ小屋にたどり着いていなかった――――

「くそ!!どんだけ長いんだ!!早く隼人を見付けて、元の生活に戻って、いつもどうり学校生活送りたいって言うのによ!!」



そして、横に生えていた木に蹴った時―――




ドコォォン!!!



木は大きな音をたてて折れた―――――



「………どゆこと??」


彼には疑問しか浮かばない。


普通の生活のなかで、木を蹴った場合、足に激痛がはしるはず――

しかし、足には痛みもない―――代わりに木がこの有り様に……


「とっ…とりあえず進むか…」

また歩き出した――――
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