DEAD OF WORLD
“こちらの世界に来てもあちらの世界での存在は消えません。
それは貴方の“意識レベル”を私が操作したからです”
魁斗が疑問を打ち明ける間もなく“声”は続ける―――
“意識レベル”とは通常、必要ではありません。
しかし、この世界を作り上げ、こちらの世界に招くには必要になって来るのです。
あなたは今まで、あちらの世界に“意識レベル”:10・こちらの世界に“意識レベル”:0を無意識のうちに置いていました―――
しかし、私が少しずつあなたの意識レベルを書き換え2:8にしたのです―
そうすることで、意識と体の主導権をこちらの世界にうつしたのです―――”
「とまぁ~~そゆことだから~~お前はあっちの世界でも意識は出来ないが、普通に生きてるわけ~~」
「…待てよ――仮にあっちでも生きてると仮定して、隼人は何で姿を消したんだ?」
魁斗は落ち着いた口調で尋ねた――
《それは…あなたが見つけるべき答え…私たちにはわからない…それに私たちには1つの共通目的があります。》
「目的?俺は助けてって頼まれたが、関係あんのか?」
「そ~だね~~まぁ~助けるのは“女神”じゃなくて~~―――
この世界だけどなぁ~~」