DEAD OF WORLD


まだ―――渡せない――――

頭の中で途切れた言葉が聞こえた―



「これが――氣魂?」

彼の体は青みがかった白い光に包まれていた――



《それです。それが氣魂です。それにしても――いえ…次は氣魂を自由に扱えるようにすることです。》





それにしても、氣魂の絶対量が多いですね…とは言わなかった―――



《自由に扱えるようにするにはこれもイメージが大事です。
その前に、氣魂を扱うには2つの力〝心力〟〝身力〟と呼ばれるものがあります。

〝身力〟は体にかかる氣魂
〝心力〟は精神にかかる氣魂

身力を高めれば、五感が鋭くしたり、体を強くすることができます
心力を高めれば、氣魂の形態を変化させたり、より具体的な物体の製造をすることができます。》


レオンは聞いてるかどうかもわからないくらい上の空だった――



《と//とりあえず始めますか。まず、その無造作に発せられている氣魂を自分の体の表面だけを覆う感じにして下さい。》



「…これで良いのか?」


すると、彼の周りには落ち着いた流れの氣魂が膜を張っていた―――



《…す…すごいですね…こうも簡単に…もしかして、レオンは頭悪いけど実技は出来ます!!と言う人間ですか?》


そう言うとレオンは何も言わず、親指を立てた―――



《そうですか――ではどんどんいきましょう!》



そして、ユナの指導の下修行が始まった―――


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