DEAD OF WORLD
『…?なにしてるの魁斗?早く寺田先生の注意を僕から外してよ』
「いや、待て隼人!なぜ俺がお『あぁ~あ。朝から走って疲れたなぁ~…誰のせいでこんなことになったんだろ?』
…俺か」
仕方ねぇ!!なんとかするか!!
魁斗が意を決したとき、隼人は少し微笑み、また走り出す――
しかし、海パンがそれを阻む―
《貴様!!行かせると思ったか!!》
海パンが隼人に向かおうとしたとき―――
「こっちだ海パン男!!」
魁斗が海パンを呼ぶ――
隼人は海パンが一瞬で止まったのを見逃さず、すかさず走り抜けた――
隼人はゴールインした――次は俺だっ!
そう思ったとき…
ゴォーン――ゴォーン――ゴォーン――…
無情にも25分を告げる鐘が鳴り響いた―――
《ふふふ…これで貴様は確信犯だな…》
くっ!?仕方ない…これはあまりしたくなかったんだがな―――
そして魁斗は海パンに向かって走り出した―――
海パンは竹刀を構える―――
二人の距離が5メートルほどになった時、魁斗はスライディングをし、叫んだ―――
「すいませんでしたぁぁ!!!!」彼は俗に言うスライディング土下座をして謝ったのだ―――
《なかなかいい度胸してるなぁ~だが――――…
ゆるさぁぁぁん》
海パンは竹刀を降り下ろし―――
「うぎゃぁぁぁ!!!!!」
今日二発目の魁斗の叫びが周囲にこだました―――