DEAD OF WORLD
「へっ…3ヶ月前とは違うぜ…傷一つなんて簡単だな。」
強がり―――
その言葉はただの強がり―――
確かに3ヶ月で多少なりとも力をつけてはいるが、何度も体験した彼女の力には足元にも及ばないことはわかっていた―――
「……そうですか…なら傷をつけてもらいましょうか。」
少し笑ったあとそう言い、ナイフを構える―――
ナイフ――
当たりどころが悪ければ、人を死に追いやる凶器―――
それを突きつけられたレオンは覚悟を決めた。
そして、足に負荷をかけ地面を蹴り、ユナの所へ走り出す――
ジョブは出さずに素手でのパンチ――
それはあっさりと止められ、それとほぼ同時に脇腹に強い衝撃が走り横に飛ばされた―――
「っぐ!!!」
なんとか受け身を取るものも、痛みは退かない…ユナの負荷をかけた蹴りが入ったのだ――
痛みの余韻に浸る暇もなく、ユナが追撃にくる―――
「早くハルバードを出したらどうですか!!」
ナイフが襲い掛かる―――
「言われなくともなぁ!!!」
辺りに、金属音が響く――