DEAD OF WORLD
速い。彼のスピードはユナと同じ位のレベルだった。
だがレオンはそのスピードをいやというほど体感しているから、彼のはそれほど驚くものでは無かった。
レオンはハルバード降り下ろす。それをヒリュウは右の手の甲で受け止める。鈍い金属音辺りに響き渡った。
「なっ!?」レオンがそれに驚いている隙に、ヒリュウはハルバードをいなして彼の懐に潜り込み、左拳を腹に撃ち込んだ。
その拳はとてつもなく重たく、意識が飛びそうになった。
それでも意識を保ち、ヒリュウとの距離をとる。
「そうか…それが…その“拳”がお前の武器か!」
「そう言うことだ。それじゃあ、じゃんじゃんいくぜ!!」
そしてまた突進してくる。
『凄い重たい拳だぞ…あと数発でノックアウトだぜ。』
彼はハルバードを短く持ち扱いやすくする。
ヒリュウの攻撃をなんとか防ぐが、反撃をする隙がない。
しかしそれもすぐに終わる。
『右。左。フェイク。左。右。フェイク。右。フェイク。右!!』
レオンは次第にヒリュウの攻撃スピードになれるのと同時に、彼の攻撃パターンまでつかんできた。