DEAD OF WORLD
―ギルド・烏―
「任務完了しました。」
カリンは狗隴さんに依頼状を見せる。
「…狼獣種・グナバラ討伐か…よくやった。」
それだけ言い、依頼状を破り捨てた。
本当は依頼状は判子を押して依頼主に返すのだが狗隴さんはそれをしない。面倒だからだ。
そして、俺たちはギルドを出る。
「あんなモンスター余裕だな。」
ヒリョウが俺に言ってくる。
「当たり前だよ。俺がいるんだから。」
俺のところを少し強調して言う。
「そうかぁ。俺のおかげで達成できたけどな。俺のおかげで。」
「通信でも言ったけどあんたらはなんもやってないでしょ。」
カリンが冷たい口調で言う。
「「いや、こいつよりは役に立った。」」俺らの言葉が面白いほどかぶった。
「はぁ…どっちでも良いわよ。それよりこれからどうする?」
「飯でも食べにいかないか?」
ヒリョウの提案にカリンとミユは賛成する。
現在の時刻は6時半すぎ…
「あぁ。大丈夫。」
そして俺らは歩き出した。
俺は初めて町を歩いたとき少し驚いた。