DEAD OF WORLD

それから時間は過ぎ、夜の8時となった。

「俺はそろそろ帰るかな。」
と言い席を立つ俺に全員が賛成して店を後にした。

ギルドへの帰路はヒリョウがカリンに後少ししたら勝てる、と何度も言ってそのたびカリンは笑っていた。

「じゃあみんな、また明日も頑張りましょ。」 それぞれ自分の部屋に入っていった。

部屋に入って電気をつける前に、周囲に気を配る。

「…今日はいないな。」

そう呟き電気をつけてリラックスする。

なぜ周りを気にしたかと言うと、わかっているかもしれないが、ユナがいるかも知れないからだ。
ユナは時々俺の部屋に不法侵入してくる。それに備えての行動だ。
風呂をたき、ベットに座ると
“チチチチチチ”

認定証が鳴り響いた。
認定証には仲間との通信機能がついていて、今日の任務でも活用されている。

通信には、所有者の指紋と微量の気魂が必要になる

認定証を手に取り気魂を込める。
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