DEAD OF WORLD
カリンside
第1演習場を後にした私はレオンについて考えていた。
彼には不信な点が多い。
紋章破棄…
気魂の量…
バーチャル・ワールドの期間…
可能になる速さが尋常でない…
そんなことを考えながら歩いていると、
「…」
狗隴さんが無言で酒場の椅子に腰かけていた。
どうやら考えるのに夢中で酒場に戻ってきてしまったようだ。
地理的な説明があやふやだったと思うので図で説明します。
街
第2演習場 │
│etc
酒場
│etc
地下Ⅰ
│――???
│
地下Ⅱ
│ 第1演習場 宿舎
│
???
こんな感じになっている。
まさか無意識で酒場まで来てしまうとは私のバカ…
「狗隴さんも大変ですね」
「お前程ではない…」
グラスの物を口にして言う。
…
気まずい…
「それじゃあ私は…」
狗隴さんに背を向けたとき…