DEAD OF WORLD
「いつからだ…」
不意に問われた――
何のこと…
レオンの修行?
それとも…
返事をしない私にまた聞いてくる
「いつから“あれ”を使えるようになった?」
何でそんなことを聞かれるの…
何でわかるの…
あまり知られる訳には…
「何のことですか?失礼します…」
いてもたってもいられず、立ち去ることにしたら…
「カリン!!」
いつも物静かな狗隴さんが声をあらげて私の名前を呼んだ。
「別にいつから出来るようになったなんか別にいい…だけどむやみに使うなよ…」
「…はい」
振り向いて答えたところ彼の姿はそこには無かった。
「ふう…」
安堵の息なのかため息なのかわからないものような息が出た…
そして私も自分の部屋に戻る
「私もレオンと同じか…」