DEAD OF WORLD

ヒリュウと別れて時間がたったが未だに魔方陣を見つけれてない俺はとりあえず歩いていた。

「ねぇなぁ~…」

そんなとき認定証の着信音が鳴り響いた。

「どうした?カリン」

「そっちは見つかった?」

「いやヒリュウのだけで俺はまだ…そっちは?」

「こっちもミユのだけだけど相手の筒を取ったわ。」

相手の物を取ると言うことは相手の勝利が無くなったのと同じことだ。

「ほんとか?さすがだよ!」

「それはいいとしてあんたも気を付けるのよ。あんたのが取られたら意味がないんだから。」


了解とだけ言うと通信は切れた。まさか同じタイミングで他の人物からも通信がきてるとは知るよしもない…


「!?」

風を切る音――――

こっちに向かってきてる―――

「きた……」

そう呟いた瞬間に勢いよくそれは姿を現した。


「レオン見っけぇ~!」

そして刀を降り下ろす。俺は冷静に太刀筋を見切りハルバードをそれに合わせる。

金属音が鳴り響き、それは後ろに飛んで距離を取る。

「筒を渡してくんねぇか?」

首を傾げて説いてくる。

「…あんたのを貰うことにするよ。」

笑ってそう言うと、彼は足に付加をかけて向かってくる体勢を整えた。

< 95 / 97 >

この作品をシェア

pagetop