STOREET MUSIC
「な...なんだ…啓汰か。」
私は声の正体が分かったので再び草の上に寝転んだ。
「人を化け物みたいに言うなよ。」
やれやれと少し呆れたように私の隣に寝転んだ。
「啓汰が悪いんじゃない。」
「俺のせいかよー。お前がボーっとしてっから元気つけてやろーかと思って声かけてやったのによー。」
そう言って啓汰はそっぽを向いた。
「それはどーも。」
面倒だったから適当に流してみた。
「心にもないことを...まぁいーけどさ。それより…」
そう言いかけて啓汰は起き上がった。
「どうしたの??」
「お前、今何時か知ってるか??」
時間…??
まだ始業式には時間があるはず…