STOREET MUSIC
啓汰にぶつかってきたのはどこかの制服を着た高校生くらいの男だった。
確かあの制服は…高野宮校か??
「本当にすいませんでした!!あの…怪我とかは・・・??」
「あ…あぁ。大丈夫。それよりアンタ急いでんじゃねーの??」
「あっ!!そうでした!!…って!!もうこんな時間?!」
携帯を確認した男は焦っていた。
「本当にごめんなさい!!僕、急いでるんで!!本当にすいませんでしたーーー!!」
そう言って嵐のように走り去って行った。
啓汰はというと…
呆然と今何が起きたのかよく分かっていない様子だった。
しばらく彼が走って行った方を見ていると…
~♪♪~♪~
携帯の着信が鳴りようやく啓汰は我に返った。
「もしも…」
『ちょっと啓汰?!今どこにいるの?!もう、始業式始まっちゃうよ?!』