もっと、生きてほしかった……
「あの…空?
私……」
何て言ったらいいのか分からない……
ただ私は暖かい風に髪をなびかせながら俯いていた。
「私……」
「海斗のこと気になってるんだろ?
それでもいいから…
俺の傍にいてくれよ…。」
空の顔はあまりにも悲しそうで私はそれ以上見ていられなかった。
ダメ……
今ここでOKしちゃったらいつか絶対傷つける。
頭では分かっているのにココロのどこかで空の優しさにすがりそうな私がいる。
「あとあと空のこと傷つけるかもよ?」
「それでもいいから!
俺が、忘れさせてやる。」
私、このまま空に甘えちゃっていいのかな?
傷つけない……かな?
どれだけ考えてもやはり私の弱さには勝てなくて……
「分かった…。」
気づいた時にはOKしていた……。