もっと、生きてほしかった……
「話は以上です。
大島さんのところに行ってあげてください。
もうそろそろ目覚めてると思うので…。」
「はい…。
失礼しました…。」
海斗に会って、
私はどんな顔をすればいいかな?
入って、海斗は肺結核なんだなんて言えるわけがない…。
どうしよう………
私まで混乱してきた……
聞いて一番辛いのは海斗なのに……
でも私だって海斗の傍にいたい………
病気でも、支えたいよ………
ガラッ
病室に入ると真ん中にベッドがあり、その上で海斗が眠っていた。
穏やかな寝顔………
私には信じられないよ…。
海斗が病気なんて………
こんなに元気そうなのにね…。
軽く海斗の頬に触れた。
温かい体温が、私の手に伝わってきた。
その時、
「んっ……」
海斗が目を覚ました……。