もっと、生きてほしかった……



「海斗?
目、覚めた?」



「ん。
美波……

ゴメンな。

学校休ましちまった。」




海斗………

そんなこと心配しなくてもいいのに…。



ホントお節介なんだから。



「何言ってんのよ!
私は大丈夫だから!

それより海斗はもう具合大丈夫なの?」



「あ?あぁ。
てかさ、美波。」




ん?
何だろ?



「俺って










何の病気?」




えっ……………



急に、どうしたの?




って言うより、何で知ってんの…?



「何、言ってんのよ~!

海斗は超元気だよ!!」




必死に誤魔化そうとした。



だって、あなたに病気のこと言ったらきっと私に気づかって“別れよ”って言うでしょ?




変なとこで気つかうあなたならきっと……。




「違う。
分かるんだ、俺自身も…。

俺、もう未来は来ない感じがする。」



「それって………」



「あぁ。
長くは生きられない……ってこと。」




な……に、言ってんの…。


海斗は、治るよ!!!



死ぬなんて、言わないでよ……………




私は、ずっと海斗の傍にいるってやっと決意したんだよ?



なのに、死ぬなんて絶対許さない!!



「海斗は死なない!!!
約束、したじゃん…。

ずっと私の傍にいるって……。

ちゃんと守ってよ…。
簡単に死なれたら、

私が1人になっちゃうよ………」




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