もっと、生きてほしかった……



その目を見た瞬間、
私は直感した。





“海斗、私をフるつもりだ……”


って……。



そして次の海斗の言葉が、私の勘を現実にした。



「美波……
俺ら、別れよ…。」




ほら、やっぱり…。



こういう時にだけ当たる自分の勘に少しイラつきながらも、私は海斗を見据えた。



海斗の目は、
いつもと違う澄んだ色をしていた。


何か大きな決意をしたように………



「海斗。
私、あなたがどんな病気であれ別れるつもり無いから。」




あなたが決意したのは分かった。



だったら私にも、
私なりの考えがある。



だって、もう決めちゃったんだもん(笑)



あなたがどんなに突き放そうが、私は離れない。



「私、昔から約束破るのキライなんだぁ(笑)」




だから、



私も決意するよ?





私は、


死ぬまで一生あなたから離れない……。




絶対に………―――――





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