もっと、生きてほしかった……
朝。
私は制服に着替え、1人で学校に向かった。
「はぁ……
今日は遅刻で行くんだよね~
イヤだなー」
今日から海斗は入院。
だから学校への登下校もずーっと1人。
学校行っても、みんなもう知ってるんだろうし。
1人でぶつぶつ呟きながら、学校に着いた。
ガラッ
「おはよーございます。」
「お~!
美波やっと来たか。」
教室に入るなりうるさい担任の声。
もう、ホントウザい。
「今みんなに話した。」
あー
だからみんな
こんなに静かなわけね。
って、朝から暗い話すんじゃねーよ!!!
バカ担任!!!!
「美波。
海斗、大丈夫なの?」
夏歩と美海が心配そうな顔で見てくる。
きっと、海斗のことと私を心配してるんだろうな…。
「大丈夫だよ!
海斗は男なんだから。
そんなに弱くないよ。
それに、またみんながお見舞い行ってくれたら喜ぶだろうし。」
「そうだな。
またみんなで行ってやれ。」
まぁ、みんなで行ったら騒がしくなるしダメだけど。
「数人ずつで行ってあげて?」