もっと、生きてほしかった……
気づけば授業も終わっていた。
私は海斗が心配で授業もほとんど身につかなかった…。
海斗、ちゃんと安静にしてるかな?
とか
ちゃんとご飯食べてるかな?
とか、
私が海斗のお母さんになっちゃったみたい…(笑)
「……なみ?
み・な・み!!!」
「へっ?!」
夏歩が呼んでいることに気づかず、私は変な声を出した。
「もう!
さっきから呼んでるのに。」
「あ〜ゴメンゴメン。
ちょっと考え事してて…。」
夏歩のデカイ声が聞こえないなんて、
私相当重症だな……。
「まっ、大方海斗のことでも考えてたんでしょ?」
…………はっ?!
何で分かるの?!
そんなに顔に出てた?
「あっ
また何で分かったの?って思ってるね。」
…………!
だから何で?!
私、やっぱり顔に出やすいタイプなのかな…?