もっと、生きてほしかった……



授業が終わり………


「美波ーっ!」



真っ先に飛んできたのは、やっぱり夏歩…。



「夏歩……
ゴメン…。」



そして、
いきなり謝っている私。



「えっ?!
どうしたの?!」




訳が分からないっと言いたげな顔で、夏歩は私を見た。



「昂と夏歩のこと……
私じゃどうにもできないよ…。

夏歩……この問題は2人でしっかり話し合った方がいいと思う。」



「えっ?」




他人の私が口を出すようなことじゃない。



夏歩は何も知らないから………



「昂!!」




クラスの男子とたまっている昂を呼んだ。



「何?」



「さっきのメール……
ちゃんと夏歩に話した方がいい。

私は邪魔しないから…。
2人で話してきなよ。」



「……ん。
分かった……。」




きっと夏歩、泣いて帰ってくるだろうな…。



そういうの、やっぱすぐ分かる。



夏歩、自分のことにはすごい弱い人間だから…。



「何?メールって?」



「夏歩。
この話は私からは言えない。

だから直接聞いてきな。」




何とか夏歩を説得すると2人は無言で歩いていった……。



あの2人、どうなるのかな………



やっぱり、別れちゃうの………?




それから1時間、
2人は授業をサボっていた。



キーンコーンカーンコーン♪♪




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