もっと、生きてほしかった……



次の日。


夏歩と私は一緒に登校した。



夏歩は、いつ昂と話すかそわそわしてたけど何とか平常心を保っていた。



でも、結局明日に聞くことにした。




「夏歩!
明日は絶対聞こうね!」



「うんっ!
じゃあね!美波!」




そう明るく、帰っていった……。



「よし!
私も、海斗の所に行かなきゃっ!」




そのまま、私も病院に向かった。





「海斗!
ただいま〜」



「おっ!
美波!おかえり。」




海斗の病室に入ると、相変わらず元気な海斗が笑顔で迎えてくれた。



「はぁ〜!
外、寒いよー!」




自分の手に息を吹きかけながら1人で叫んでいた。



「美波。」



「ん?」



「こっち、来いよ。」




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