もっと、生きてほしかった……
「待って…!
私、夏歩に一言も聞いたことないよ!
お姉さんがいるなんて…。
ましてや、病気なんて………」
「俺もビックリしたよ。
でも、昂の話によると……
夏歩とお姉さんは昔に生き別れしたらしくてさ…。
その時、夏歩はまだ赤ちゃんで…、
そんな時、お姉さんに心臓病が見つかったらしくて、夏歩のお母さんたちは働きづめだったから面倒見れなくて捨てたらしい。
それで、お姉さんは施設にいれられたんだけど、しばらくして病院に入院することになったらしい。
でも、なぜかお姉さんの思い出の中に昂が残っていた…。
それで、ある日逢いに来たらしい。
昂のとこまで。」
まさか……。
夏歩の、お姉さん?
しかも、
お母さんたちに捨てられたなんて…!
昂はどうして黙ってたの…?
こんな大事なこと、どうして黙ってたのよ!