もっと、生きてほしかった……
海斗と別れてから、私はどうやって家に帰ったのか覚えていない。
ただ、気づいた時には自分の部屋の入り口でボーっとたたずんでいた…。
このこと、夏歩にどう言えばいいんだろう………
昂ではなく、
夏歩が一番悲しむことなのに…。
「私、何て言えばいいの…?」
私の声は、儚くも部屋に静かに響いた………
次の日。
私は重い気のまま、学校に向かった…。
「おはよー…」
「あっ!
美波、おはよっ!
私、今日は絶対聞くからね!」
そうだった…。
呼び出すって、言ってたっけ…?
「そうだね…。」
「実はね、早い方がいいと思ってもう呼び出してあるの。」
「へっ…?!」
あまりの突然な話で、間抜けな声を出してしまった。
夏歩、もう呼び出したの……?
「今から、行くんだ。
美波も一緒に来て…?」