もっと、生きてほしかった……
嘘………
想定外だよ……。
まさか、もう呼び出してるなんて……
どうしよう………
でも、ここで行かないって言ったら夏歩を裏切ることになる。
それだけは、避けたい…。
だとしたら…………
「分かった…。
着いていくよ……。」
「ありがとっ!美波!」
満面の笑みを向ける夏歩………
騙すのは、昂だけにしたかったのに……。
私はどれだけ弱いんだろう………
……………
でも、待てよ…?
逆にここでハッキリさせとく方がいいのかな?
このまま黙ってるんじゃなくて、この場を借りて真実を話すべきなのかもしれない……。
もしかして、
私案外ついてた?
「美波、行こっ!」
急に夏歩に手を引かれ、私たちは走るように屋上に向かった。