もっと、生きてほしかった……
時間が進むのはホントに早い。
気づけばもう放課後だった……。
「美波……
行こっ、か………」
あの明るい夏歩も、
さすがに緊張してるのか手が震えているのが分かった。
そんな夏歩の手を、
優しく包み込んだ。
「大丈夫だよ。
夏歩なら、やれる…!
どんな不安を持ってても、夏歩は夏歩。
ちゃんと、昂が好きになった夏歩だよ?」
「美波…ありがとう…。
ガンバるよ…。
私、ちゃんと確かめたいから……。
美波も、来てくれるよね…?」
「うんっ!
ちゃんと夏歩の傍にいるよ…。」
そのまま私たちは歩きだした………
夏歩のお姉さん、
春菜さんのもとに……。