もっと、生きてほしかった……
「もう!
探したんだからね?!
ホントに死んじゃったかと思ったよ(泣)」
「美波……――――
ゴメンな?心配かけて…。」
「分かってるんなら次からはムチャしないでよ!」
もしかしたら、道端で倒れてるのかも……とか思っちゃったし……。
私、海斗が急に逝ったら一生立ち直れないよ…。
「うん…。
ゴメンな……。」
そういえば……
海斗、普通に喋れてる…?
「海斗?
今日、調子良いの?」
「あぁ…。
まぁ、出てくる直前血吐いちまったけど……。」
海斗が言って思い出した。
ベッドの横に滴っていた点滴………
床に散っていた血………
てっきり、危ない状態なのかと思った……
「ホントに、良かった…。
生きてて、良かったよぉっ……!」
私の悲痛な叫びは、私たち以外誰もいない屋上に虚しく響いた……――――
海斗はそんな私を優しく後ろから抱きしめて、耳元で囁いた。
「俺……
あとどれくらい生きれる?」
………!!
焦った………
まさかそんなこと聞かれるなんて…っ
「どう…して……?」
「ん〜
自分の命の余命知っときたいから?」
そんな……!
余命なんて……っ
海斗は、もう分かってるのかな……?
自分はもう生きれないって……――――
もうすぐで人生の最期だって……――――
諦め…てるの……?