もっと、生きてほしかった……



「何を言ってるんだ…?
美波ちゃんにも説明しただろ?

そんなことしたら、
海斗くんが危ないんだぞ?」




そんなの、分かってる。



でも、あなただって海斗の病気治せないじゃん…。



治せもしないのに、
こんな狭い窮屈な場所に死ぬまでいろって言うの?!



絶対させない………




私は、覚悟したんだから……――――



「この病院にいたって、もう海斗は治らない。

なら、少しでも自由にしてあげたらどうなんですか?

こんな狭い窮屈な場所に、死ぬまでいろって言うの?!

海斗だって1人の人間なんです!

海斗のキモチを踏みにじらないでください―――。」



「美……波…」




どうせ、海斗がもう長くないなら………


最期くらい、自由にさせてあげてください……。



勝手なお願いだと分かってる………


でも、私も叶えてあげたいの―――。




最後の、わがままとして……――――



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