もっと、生きてほしかった……



「久々の学校〜!」




学校に着くと、
横で海斗が懐かしそうに学校を見上げていた…。



「気分良いでしょ?
学校の方が自由だし。

病院の方が窮屈だし。」



「まぁな!
でも俺、学校行ったら留年くらいそう……。」




……それがあったか…。


まぁでも、ギリギリセーフじゃない?



留年だったら悲しいけど(笑)



私が1年早く就職かな!



「留年だったらドンマイだね!(笑)」



「留年イヤだなぁ。
俺、美波と一緒に卒業したい……。」




/////


何でそう恥ずかしいことを……///



「あれ?
美波、顔赤いぞ?」



「海斗のせいでしょ!///」



私だって、一緒に卒業したいよ…?



だから留年なんてしないでよね…。



「海斗…。
一緒に卒業しようね?

絶対に―――。」



「………。
当たり前だろ!」




あの時、あなたは約束してくれたよね?



まだ卒業まで2年あるのに………


あなたは守れない約束をした……――――



「必ず、一緒に卒業しよう―――。」




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