もっと、生きてほしかった……
「夏歩!みんな!
おはよー!!」
今日から海斗が復帰することは誰も知らない…。
だからあえていつもより上機嫌で教室に入った。
隣には私の手をしっかり握る海斗………
誰もが驚いていた。
「海斗?!」
「嘘だろ…?
美波ちゃんがぁぁ!」
そして、なぜか私の名前を叫んでいる男子たち。
「海斗!
久しぶり〜!
今日から来れるんだ〜」
夏歩たちは知ってる。
病気が治ったわけじゃなく、最後の学校生活になることを………
「おぅ!
みんな久しぶり!
おい!
美波に手ぇ出したやついねぇよな?」
……///
「俺らが守ったから大丈夫!」
そう言って目の前に出てきたのは昂と空だった。
夏歩と美海も隣にいる。
「久しぶりの全員集合!!!」
嬉しかった。
また海斗が戻ってきたのが……。
みんな、同じキモチだった。