もっと、生きてほしかった……



「もう!
バカにしないでよ!

じゃあね!」




そう言って私が歩き出してしばらく、後ろから大声が飛んできた。



「待ってッから!
早く来いよ!」




……人の多いとこでよくもまぁ…(笑)


まっ仕方ないけど?

海斗だし(笑)



「バーカ!
――当たり前でしょ!」




その言葉だけを残し、私は家に帰った。



帰ったら帰ったで大変…!



部屋はひっくり返ってまるで泥棒が入ったみたい…(笑)


私が散らかしただけなのに……。



「よし!
とりあえずこんなけね!

さっ、行こっと。」




鍵をきっちり閉めて、家を出た。



10メートル20メートル………


少しずつ海斗の家に近づいていき、そして……――――




「………着いた。」




< 229 / 305 >

この作品をシェア

pagetop