もっと、生きてほしかった……
「もう!
バカにしないでよ!
じゃあね!」
そう言って私が歩き出してしばらく、後ろから大声が飛んできた。
「待ってッから!
早く来いよ!」
……人の多いとこでよくもまぁ…(笑)
まっ仕方ないけど?
海斗だし(笑)
「バーカ!
――当たり前でしょ!」
その言葉だけを残し、私は家に帰った。
帰ったら帰ったで大変…!
部屋はひっくり返ってまるで泥棒が入ったみたい…(笑)
私が散らかしただけなのに……。
「よし!
とりあえずこんなけね!
さっ、行こっと。」
鍵をきっちり閉めて、家を出た。
10メートル20メートル………
少しずつ海斗の家に近づいていき、そして……――――
「………着いた。」