もっと、生きてほしかった……



広いリビング―――


今日から7日間、
私と海斗は1つ屋根の下で暮らす。



今思えば、新婚の夫婦みたいだよね(笑)



「俺の部屋の隣、空き部屋だから好きに使って。」



「ありがと。」



「あと、買い物は学校帰りに行く。

俺も着いてくから。」




…………
わざわざ付き合ってくれるんだ…。



何か意外な一面―――。



「はーい。
じゃあ、荷物置いてくるね。」



「おぅ。
片付けたらこっち来いよ。

体冷えただろうから、温かいココアいれる。」




………。
やっぱ優しい…。

何か怖いな―――。



「分かった。
ありがと――。」




少し不思議な気分のまま、私は海斗の部屋の隣の部屋に入った。



ガチャッ


「うわ……
凄いキレイ―――。」



そこは思わずみとれてしまうほどの絶景だった。



まるで豪華なホテルに来たみたいに、都会の景色が一望できた―――。



さっすが高級マンション………



私の家では考えられないな………



にしても、
広いなぁ……――――



これで1人分の部屋って……


どれだけ贅沢なんだろ…。



海斗が羨ましい―――。



「さっ…
片付けよっかな?」




とりあえず適当に片付けを済ませ、リビングに戻った。



「おかえり。
部屋、気に入ってくれた?」



「当たり前!
あんなキレイな景色、
そうそう見れるものじゃないでしょ。」



「そっか。
気に入ってくれたなら、良かった。」




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