もっと、生きてほしかった……
「これと…これと…」
スーパーで買い物してる間も海斗は手を離さなかった―――。
海斗が右手でかごを持ち、左手で手を繋ぐ。
私は、右手で海斗と手を繋ぎ左手で買うものを取る。
買い物中、周りの視線が恥ずかしいにも関わらず両方とも離そうとしなかった……。
何でだろ……―――
お互いが離したくなかったのかな――?
「これで終わり?」
「うん。
とりあえず今日の晩ごはん分だからね。」
レジではさすがに手を離して精算した。
レジ袋に大量の荷物を積めて、また寒い外に出た。
ヒュー
「うぅ……
寒いぃ〜〜」