もっと、生きてほしかった……



――1時間後………


「海斗ー!
起きてっ!!」



「んっ……」




もう!
ご飯できたのに全然起きない…。



「かーいーとーっ!!!」



「!!」




やっと起きた。


思いっきり耳元で叫んでやったおかげでようやく起きた海斗。



「ん〜……
美波、声でけーよ…。」



「仕方ないじゃん。
起きないの海斗でしょ?

ほら!
早くしないと冷めちゃうよ!」



「ふぁ〜ぁ……」




未だに目が覚めない様子の海斗だったけど、渋々リビングに向かっていった。



「うゎ!
すげェ美味そうじゃん。」



「でしょ?
私の腕、ナメないでよね。」




そう言いながら海斗は一口ずつ口に入れていった。



「……!
やべぇ…美味いんだけど。」




良かったぁ!

何か海斗に美味しいって言われて気が抜けたよ…(笑)



「良かった。
何か海斗に言われたら自信つく。」



それからも海斗は手を止めることなく食べ続けた――。




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