もっと、生きてほしかった……



私の苦し紛れだった…。


こんなに愛しいのは、海斗だけだって――。



この生きてきた17年間でこんなにも人を想うのは今回だけかもしれないね?



「俺も……愛してる。
美波のこと、ずっと好きだから。」





ドサッ



バウンドのいいベッド………


後ろにはベッド、前には海斗………



もう逃げ道は―――ない………




止まれない

戻れない



堕ちた深みは二度と修復されることは無いだろう――。



それでも、私は決意した。



ともに最後を迎えることを……――――



あなたが違う世界に行く一瞬までもを、私は見ていく決意を―――






した……………




「んんっ……
海…斗ぉ…!

好き…っ……大好きっ!」




夢のようなこの時間は――一生終わることがありませんように………




「……っ!」



そして、この痛みと現実が消えませんように………




「愛してる……――――」










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