もっと、生きてほしかった……










ガシャァァァン!!





「……!?」




何の…音?


気づけば私はいつの間にか寝ていたみたいで、時計を見ると夜中の3時を指していた。



「えっ…!」




隣にいるハズの海斗の姿を探すが、私以外ベッドは空っぽだった。



とりあえず音のした方に向かうべく、下着のままで上にカーディガンを羽織った。



「今の音……
リビングとキッチンがある部屋から聞こえたよね?」




海斗の部屋を出て、一番奥の部屋に向かう。



ドアノブを握り、一呼吸おいて一気に開けた!



「誰?!」




辺りはシーンと静まり返っていた――。



まるで、さっきの大きな音が嘘のように………



「海…斗……?」




すると、キッチンの影になっている部分で何かが動いていた。



パチッ



急いで電気をつけると………










海斗が血を吐いて倒れていた





「海斗?!」



「うっ!ゲホっゲホっ!」



「海斗!!」




私の頭の中は完全にパニックになっていた……。



「海斗っ!!!
しっかりして!!」




何をどうすればいいのか………



床についた血はどんどん溢れていき、海斗の口からも絶えず血が流れ続けている。



どうすればいいの?!


海斗が苦しんでいるのに、私は何もできないの――?!




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