もっと、生きてほしかった……
最終章 悲しみの先の“光”。。。

悲しみのどん底




「美波……。
海斗くんのお葬式…行くでしょ?」



「………。」




何にもやる気が起こらない………



私は窓の縁に座り、空を見上げていた――。



これから海斗のお葬式。


今日で、海斗と逢えるのも最後になる。



なのにどうしてかな……?


私は行きたくないって言ってる……。




海斗の分がポッカリ空いた私のココロの穴―――


誰が、埋めてくれるんだろう………



海斗のいないこの世界で、私は生きていく価値があるのかな――?




――――――――――――

ピ―――っ


「海斗――っ
海斗ぉお!!」



どうして……。

逝くの早すぎるよ……。


まだまだ話したいこと、いっぱいあるのに……――――



伝えきれてないこと、山ほどあるのに……――――





何で逝っちゃうの――?




「うっ…ひっく……っ」




ガラッ



「海斗……――――」




おじさんおばさんは、ホントに覚悟できてたんだ――。



私なんて、子どもみたいにグズグズ泣いてるのに……。



この涙、いつになったらとまるかな……――――



いつか、涙は枯れちゃうのかな………?



ねぇ、誰か―――。

私に涙をとめる方法を教えてよ……。



何でもいいから………

強くなれる方法を教えて―――。





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