もっと、生きてほしかった……
「おじさん…っおばさん…っ」
「美波ちゃん…。
最後まで海斗の傍にいてくれてありがとう!
美波ちゃんを置き去りにしたバカ息子を許して…?(泣)」
覚悟していたおじさんとおばさんの目にも涙が溜まっていた――。
そう、だよね……。
いくら覚悟していても、我が子を失うキモチはすごく辛いに決まってる……――――
私だけじゃない――。
海斗の死で悲しんでいるのは私だけじゃないんだ――!
「ゴメン、なさい…っ!
海斗が死んじゃったのは私のせいです。
私と出逢いさえしなければ、こんな運命じゃなかった――!
私の、せいです―――」
「それは違う!!!」
え―――。
あまりにも大きな声だったから私も驚いていた。
「美波ちゃんのせいじゃないわ…!
少なくとも、海斗が美波ちゃんと出逢っていなければ一生海斗は暗闇の先の見えない人生を送っていたわ――。
でも、海斗は美波ちゃんと出逢ってから変わったの……。
今までは女の子にも冷たくて、親である私たちにも感情を出してはくれなかった――。
でも、美波ちゃんと出逢ってから海斗は変わった……。
家でも毎日のように美波ちゃんの話ばっかりで。
なのに、美波ちゃんとケンカしたりするとしょげて部屋に閉じこもったり…(笑)
海斗はとっても明るくなったのよ?
それも全部美波ちゃんのお陰なの。
ありがとう……――――」