もっと、生きてほしかった……



着いたのは屋上だった。



どうして…?
海斗は何でどっか行っちゃったの?



「海斗……?」




海斗は柵にもたれて広ーい空を眺めていた…。



まるで、
どこか遠い所を見つめているように………



「何で、
美波がここにいんの…?」




あからさまに驚いた顔をする海斗。



分かんないよ……

私にも分かんないんだよ……



「分かんない…。
ただ、体が勝手に動いてたの。

海斗…何でかな…
教えて?」



バカだな…私ってば…

海斗に聞いても分かるわけないのに……。




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