もっと、生きてほしかった……




「何があったのか、私には分からないけど……美波ちゃんは自分を責めなきゃいけないことは無いのよ?

確かに辛いことかもしれない…。

美波ちゃんにとっては、乗り越えなきゃいけない“高い壁”なのかもしれない…。

でもね?
あなたは自分を責めることはないの。

何もかもがイヤになったら、ここに来ればいいって言ったでしょ?

大丈夫。
何があっても、あなたの隣には海斗がいるの…。

目には見えなくても、必ずいるから。」




そう言って、おばさんは私を強く、優しく抱きしめてくれた…。


温かい……。



人の温もりって、こんなのだったっけ?


最近すっかり忘れてたな…。



「おば、さん…。
聞いてほしいの……。

私、おばさんに言いたい。

強くなるために………
聞いてくれる?」



「もちろんよ。
言ったでしょ?

美波ちゃんは私たちの子ども同然だって…。

親みたいに接してくれていいのよ?」



「…ありがと。」




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