もっと、生きてほしかった……



「でも……!」



「大丈夫。
お父さんもお母さんもずっと美波の親だから…。

だから、待ってる。

必ず帰ってきてくれるって、信じてるから。」




私は……どれだけみんなを泣かせたら気がすむのだろう………


私自身、ホントは脆くて……少し触れたらパキッと割れちゃうぐらいなのかもしれない…。



そんな私に、みんなは“勇気”を与えてくれた…。



こんな私に、大切なことを教えてくれた……。




海斗……

おばさん……

おじさん……

お母さん……

お父さん……



みんなが私に望んでるのは










“生きる”こと………





これからどんな試練があろうと、それを乗り越えてゆく強さ



そんなモノ今は持ってない…。



でも、これからがまた私の新しいスタートなんだ




今までいろんな人に迷惑をかけてきた。


その恩返しに、私は生きなきゃいけない………



やっと気づけたんだ――――



私の傍にいてくれるのは海斗だけじゃないんだって………



だから……
私はこれからもこの世界で生きていくことを誓う。



海斗の分も、幸せになることを……





私はこの場で、誓います……――――



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