もっと、生きてほしかった……




「「2人で〜」」



相変わらずの夏歩と昂。


カラオケに来ても、2人はずっとデュエットを歌っている。



私はあんまりはしゃいじゃいけないから、イスに座って聞いている。



こんな時間も、もう来ないのかもしれないけどね……。



「じゃあ私そろそろ帰るね!」



「え〜!
美波もう帰っちゃうの?

でも、1人で帰るの心配なんだけど………」



「大丈夫だから!
家にお母さんたちもいるし。」



「そっ?じゃあね。」




ホントに気をつけなきゃ。

夏歩が言うようにちょっとでも転んだりしないように気をつけなきゃね。




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