もっと、生きてほしかった……
2人での帰り道……
私たちはほとんど無口だった。
あんなことがあった後、
平然と喋ることはできない。
私は空も海斗も傷つけたんだから…。
「美波……
お前はホントに俺のこと好きなのか…?」
突然の質問で上手く答えられない。
好きなのかって言われても私にも………
分からないんだよ………
2人のことはもちろん大切だから手放せない…。
勝手なことなのかもしれない………
空が聞いたら呆れるかもしれない………
でも
どうしても
私には
今
その答えを
見つけることはできない………
「空……
ゴメンね……
私には今、答えることはできないよ…。」