もっと、生きてほしかった……
「あれ?
美波、夏歩どこに行ったかしんねぇ?」
教室に入った瞬間いち早く昂が聞いてきた。
「さっき屋上で喋ってたからまだいるんじゃない?」
「サンキュー☆
んじゃ行ってくる!」
そのまま昂は効果音が出そうなくらいビュンっと飛ばして行った。
いいなぁ……
夏歩はあんなに愛されてるんだから。
しばらくボーッと昂の後ろ姿を見ていると海斗が声をかけてきた。
「美波。
おはよう★」