もっと、生きてほしかった……



「待って…!
空!これには訳があるの!!

お願いだから聞いて!!!」



「言い訳なんて聞きたくねぇから!

つーか、言ったよな?
今回は容赦しねぇよ。

あんなけ海斗と喋んなって言ったのによ…。

美波が悪いんだぞ?

俺を怒らせるから。」




そう言い終わったと同時に空が私の腕を強く掴み、床に叩きつけた。



「いっ…!!!
空!お願いだからやめて!!」



強くぶつけた右のコメカミを触ると生温かい“モノ”が私の手についた……。




「これって………血…?」



生温かいある“モノ”の正体は、血だった……。




空…?
こんなのあなたじゃないよ……。



いつも優しくてよく相談に乗ってくれる……




そんなお兄ちゃんみたいな存在だったのに…。



こんな………





暴力とか





束縛する人じゃないって思ってたのに……!




私のココロはもう驚きと悲しみで曇りはてていた…。




あれだけ信じることを決めたのに、あっという間に崩れちゃったよ……。




ねぇ、空……。

これがホントのあなたなの……????




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